学校教育教員養成課程発達教育学専攻
教育心理学専修
静岡大学教育学部
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教育心理学専修とはカリキュラム特色ある取りくみ資格および卒業後の進路
スタッフ在校生・卒業生の声読んでおいてほしい入門書大学院

特色ある取りくみ

「教育心理学実践研究」とは?

教育学部では、計6週間にわたる教育実習(2年次1週間、3年次3週間、4年次2週間)で、教員としての資質向上を図っています。しかし,その経験だけでは,教育心理学の実践的知識や技能,考え方を習得する上で不十分です。そこで,教育心理学専修では,教育実習に加え,専修独自のカリキュラムの中に3年生を対象とした「教育心理学実践研究Ⅰ・Ⅱ」という授業科目をおき、教育現場の実践に学生が参加するプログラムを提供しています。
この授業で,学生は自分の所属ゼミごとに小学校や中学校,適応指導教室,児童福祉施設など,特定の教育現場に週1日程度,半年~1年間かけて通い,学習支援や心理的ケアなどの,子どもたちに対する様々なサポートを行います。また,個々の学生が実習先で支援した子ども・現場の様子や支援の経験を大学に持ち帰り,各ゼミで検討します。そして,その実習と振り返りの成果を1つのテーマ(以下の例を参照)の下,個々人がまとめ,年度末に教育心理学専修全体の場で発表します。
 
過去には、以下のような研究が行われています。

「不注意による誤りが多い児童への支援」
「立ち歩きが多く見られる児童への支援」
「九九の定着が不十分な児童に対する学習支援」
「『何がわからないかわからない』から『ここがわからない』へ ~メタ認知能力を高めるための支援から」
「算数の学習における基礎学力定着への課題」
「題名に対する注意選択を促す学習支援~認知的アプローチを通して~」
「なぜ間違えてしまうのか~補数を用いた支援スキル獲得の支援~」
「自己効力感の低い児童への働きかけ ~ストラテジーの欠如と高すぎる目標設定に焦点をあてて~」

こうしたプログラムを通して、実践に即した問題意識,教育への意欲や支援者としての資質を高めるとともに、教育心理学の実践的な知識や技能,考え方を身につけていきます。